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館長室から

MESSAGE

県民の日々の生活に潤いを、
「日常に、劇場を。」
館長あいさつ

 熊本県立劇場はその誕生から今年で40年を迎えます。この間、劇場は熊本県民とともに苦楽を共にし、音楽や踊り、演劇やパフォーマンスの祝祭的な空間であり続けてきました。しかし、6年前の熊本地震以来、劇場を取り巻く環境は激変し、新型コロナウイルスの市中感染など、劇場に県民が参集し、空間を共にする条件そのものが制約されるなか、劇場の「ニューノーマル」が問われています。

 劇場はこうした制約を契機に、これまでの劇場という建物とその空間の定型的な利用だけに限定されず、内に向かってはホワイエをはじめとする、劇場空間の多目的な活用に努めるとともに、外に向かってはデジタル技術を活用した情報発信を目指しています。また、名実ともに「熊本県立」であるためにも、県域全体にわたる役割を果たすべく、「動く劇場」を合言葉に、アウトリーチをはじめ、様々な地域の劇場や施設との連携を図り、「アートの地域ミニマム」の実現に向けて今後もいろいろな意匠を凝らしていく所存です。どんな地域、場所に住んでいても、芸術や文化の創造的な活動がもたらす人間的な感動や恩恵に浴すことができる。そうした条件こそ、「アートの地域ミニマム」が目指すものであり、劇場はその推進的な担い手として今後も様々なプロジェクトに取り組んでいきます。

 定量的な指標だけでは測れない文化こそ、「成長の限界」が露になった時代の「幸福量」の最大のバロメーターになるはずです。その意味で劇場は、「ポスト・コロナ」あるいは「ウィズ・コロナ」時代の文化的な「ニューノーマル」を主導していく役割を担っています。県民の日々の生活に潤いを、「日常に、劇場を。」をモットーに今後も次の50周年に向けて県民の皆さんと一緒に歩んでく所存です。

熊本県立劇場館長

2022年6月28日

MOVIE

FOYER - 季刊誌「ほわいえ」