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2014年8月21日(木)

青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト
アンドロイド版「三人姉妹」

原作/アントン・チェーホフ、作・演出/平田オリザ

アンドロイド・ロボット開発/石黒 浩(大阪大学&ATR石黒浩特別研究所)

公演レポートはこちら

8月20日公演のチケットは完売いたしました。

©青木司

開催日

2014年8月21日(木)

開催時間

8月20日(水)開場18:30開演19:00(完売しました)
8月21日(木)開場13:30開演14:00
※公演後、平田オリザさんのアフタートークが有ります。

会場

熊本県立劇場演劇ホール 特設ステージ
(小劇場形式)

入場料
(消費税込み)

【全席自由】
3,240円

※高校生以下、障がいのある方は半額。
(入場料が障がい者割引になりますは熊本県立劇場のみの取り扱い)
※未就学児の入場はご遠慮ください。

内容

本作品の今年の公演は、日本では熊本だけです!!お見逃しなく!

古典作品として有名なチェーホフの名作「三人姉妹」を平田オリザが翻案し、日本社会の未来を冷酷に描き出す、アンドロイド演劇最新版。ロボットが各家庭に普及した近未来の日本を描き、人間の生きる意味を問う。

原作/アントン・チェーホフ
作・演出/平田オリザ
アンドロイド・ロボット開発/石黒浩(大阪大学&ATR石黒浩特別研究所)

ロボット演劇プロジェクトについて
「ロボット演劇プロジェクト」は2008年、大阪大学・石黒浩研究室による人間と共生するロボットの研究に平田オリザが参加し、研究に演劇を活用することにより始まりました。
舞台上でロボットと人間が「ごく自然に」演じ、対話し、関わり合う…ロボット演劇プロジェクトは、近未来に訪れるであろうロボットと人間の在りようを表現し、ロボットに「感心」するのではなく、ロボットの演技に「感動」する、先例のない演劇です。同時に、創作・上演のプロセスがそのままロボット研究分野にフィードバックされ、公演全体が「演劇」と「科学」を横断する先端的な「実験」となる、画期的なコラボレーションです。
アンドロイド版「三人姉妹」の作品について
日本の地方都市。
かつては、家電メーカーの生産拠点があり、大規模なロボット工場があった町。
しかし円高による空洞化で、現在は、小さな研究所だけが、この町に残っている。
深沢家は、先端的ロボット研究者であった父親の死後、その三人の娘たちがこの町に残って生活を続けている。
長女は教師として一家を支え、次女は長女の同僚と結婚しているが家庭に問題を抱えている。そして、三女は・・・。
衰退する地方都市に暮らす三姉妹の姿を通じて日本社会の未来を冷酷に描き出す。
チェーホフの名作『三人姉妹』を翻案、さらにアンドロイド版に書き換えた新作です。

出演

アンドロイド「ジェミノイドF」 「ロボビーR3」
山内健司、松田弘子、大塚 洋、能島瑞穂、井上三奈子、大竹 直、河村竜也、堀 夏子、木引優子
※アンドロイドの動き・声:井上三奈子

【スタッフ】
舞台美術:杉山 至
照明:三嶋聖子
衣裳:正金 彩
舞台監督:中西隆雄
ロボット側ディレクター:力石武信(大阪大学石黒浩研究所/大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)
ロボットオペレーション:泉田雄太
制作:西山葉子

音響協力:富士通テン(株)
音声合成技術:株式会社エーアイ
協力:ヤマハ発動機株式会社

チケット
取り扱い

熊本県立劇場   096-363-2233
 
熊本交通センター   096-326-8813  
熊日プレイガイド   096-327-2278  
熊本県庁売店   096-383-1111  
チケットぴあ   0570-02-9999 (Pコード: 435-885)
ローソンチケット   0570-084-008 (Lコード: 85049)

その他

主催
(公財) 熊本県立劇場
後援
熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本日日新聞社、NHK熊本放送局、KKT、FMK、KAB、FM791
製作
大阪大学 ATR社会メディア総合研究所
(有)アゴラ企画・青年団
 平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

お問い合わせ

熊本県立劇場

電話
096-363-2233
FAX
096-371-5246

託児の
ご案内

生後6カ月から小学校低学年までのお子様をお預かりする託児サービスを実施します。なお、託児サービス料の一部としてお子様お一人につき1,000円(税込み)をご負担いただきます。 ⇒ 託児の詳細はこちら
【締切】
【締切】
8月18日(月)17時(先着10名様まで)
【お申し込み・お問い合わせ】
熊本県立劇場 096-363-2233

付帯情報

託児サービスを行います 入場料が障がい者割引になります チケット、整理券を県立劇場でも取り扱ってます

バリアフリーサービス

1)台本貸し出し(無料)  

耳の不自由な方に、公演内容をよりご理解いただくために、上演台本を貸し出しします。ご希望の方は事前にお申込みください。お貸しした台本は、ご来場の際にスタッフにお返しください。(協力:青年団

2)車椅子をご利用の方、盲導犬をお連れの方など、ご来場に関して何らかの心配がある方は事前にご相談ください。

【お申し込み・お問い合わせ】
  熊本県立劇場 096-363-2233

作者からのメッセージ

ロボット演劇は、様々な形での進化を遂げてきました。このアンドロイド版『三人姉妹』は、現在のもてる技術の粋を集めたその進化形です。
私たちは、これまでの博覧会におけるロボットの「展示」から、芸術作品としてのロボットの「表現」へと、ロボットの見せ方そのものを変革してきました。
「展示」では、人びとは技術に感心はするけれども感動はしません。
私たちは、人びとを感動させるロボットを作っていきたいと考えています。

平田オリザ

演劇の歴史において演劇は人間が演じるものという固定観念がありましたが、それを見事に打ち破ったのがアンドロイド演劇です。我々が開発した人間酷似型のロボットすなわち、アンドロイドと平田オリザ先生の演出により、時に人間よりも魅力的なアンドロイドを使った新しい演劇を開発することができました。特に昨年の9月にはリンツの大聖堂の公演で大きな成功を収め、以来多くの引き合いがきています。今回はさらにそのアンドロイド演劇を発展させています。これまでのアンドロイド演劇は、アンドロイドは椅子に座ったままでした。今回は車椅子に乗せて移動させます。
アンドロイドの基本的なメカニズムはかわらないのですが、移動を伴うことで、さらにアンドロイドの表現力が高まると期待しています。

※オーストリア、リンツで開催されるメディア・アートの祭典、アルス・エレクトロニカにて公演。観客賞を受賞。

石黒 浩

プロフィール

平田オリザ

平田オリザ
 © Tsukasa Aoki

1962年東京都生まれ。劇作家、演出家。こまばアゴラ劇場芸術監督、劇団「青年団」主宰。東京藝術大学・アートイノベーションセンター特任教授、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター客員教授、四国学院大学客員教授・学長特別補佐、京都文教大学客員教授。
平田の戯曲はフランスを中心に世界各国語に翻訳・出版されている。
2002年度以降中学校の国語教科書で、2011年以降は小学校の国語教科書にも平田のワークショップの方法論に基づいた教材が採用され、多くの子どもたちが教室で演劇を創作する体験を行っている。
青年団

 

石黒 浩

石黒 浩

1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(特別教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。社会で活動できる知的システムを持ったロボットの実現を目指 し、これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットでもあるジェミノイドなど多数のロボットを開発。2011年大阪文化賞(大阪府・大阪市)受賞。最先端のロボット研究者として世界的に注目されている。
ATR石黒浩特別研究所
大阪大学石黒浩研究室

 

本作に登場するロボット

ジェミノイドFについて

ジェミノイドF
ジェミノイドHI-2(右)と
ジェミノイドF(左)

<ジェミノイドとは>
ジェミノイドとは、モデルに酷似した外見を持つアンドロイドです。ジェミノイドの体はモデルを3Dスキャナで精密に取得し作られています。また顔に関しても石膏により本人の顔の形をそのまま写し取ることで、まさにコピーと言える見かけを実現しています。現在ATRには石黒室長のコピーアンドロイドであるジェミノイドHI-2と女性型のアンドロイドであるジェミノイドFがあります。HI-2、F共に電気モータではなく、空気アクチュエータにより動作します。空気アクチュエータを採用する事により、より人らしい動きを再現することが可能です。
ジェミノイドHI-2は全身に50の自由度を持っており、表情だけではなく全身を使ったジェスチャなども表現することができます。これにより、より人に近い自然な振る舞いを実現することができます。しかし、50ものアクチュエータをアンドロイドの体内に収容することは不可能であるため、一部の機器は体の外のコントロールボックスに収納されています。また、大きなコンプレッサーも必要になるため、持ち運ぶことは難しい構造になっています。そのため、ジェミノイドHI-2はどちらかといえば据え置き型の実験用プラットフォームとして利用されています。
一方ジェミノイドFは自由度を12まで減らすことで、より小型化、安価化を実現しています。これにより、コンプレッサ以外の全ての機器をアンドロイドの体内に収容することができました。また、コンプレッサも小型のもので動作するため、どこへでも簡単に持ち運ぶことができます。また12まで減らした自由度の多くを顔に集中させることで、対話時における自然な表現を損なわないよう工夫されています。

<遠隔操作システム>
ジェミノイドの遠隔操作システムは、主に「アンドロイド用サーバ」と「遠隔操作クライアント」によって成り立っています。サーバとクライアントはインターネットを介して通信できるので、容易に遠隔操作システムを拡張する事が可能です。
遠隔操作クライアントは主に「顔認識システム」と「口動作生成システム」から成り立っています。操作者の顔の向き、表情などの情報はwebカメラにより取得された顔データから自動的にロボットの動作に変換し、サーバへ通信します。口の動きに関しては操作者の発話データを解析し、リアルタイムでロボットの口の動きを生成しています。これにより操作者の発話とロボットの口の動きの同調を実現しています。
これらのシステムは、一般的なラップトップコンピュータでも十分動作するため、インターネットとPCさえあれば世界中どこからでもジェミノイドに乗り移ることが可能です。
「ジェミノイド」「テレノイド」「エルフォイド」は(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の登録商標です。
※写真提供 大阪大学・ATR石黒浩特別研究室

 

Robovie R3について

Robovie R3
 Robovie-R Ver.3

Robovie-RTMver.3は、2010年4月に発売されたRobovie-RTMVer.2の後継機種です。
これまでの等身大の人型ロボットは、エンターテイメントを中心としたロボットサービスに主に利用されてきましたが、近年では、高齢者・障がい者(チャレンジド)の社会参加に貢献するロボットサービスへの利用が大きく期待が寄せられています。
Robovie-RTMVer.3は、点字ブロックなどの凹凸やスロープ(階段に変わる傾斜路)などを乗り越えられる高い走破性と、高齢者と並んで移動するための移動速度(約2.5km/h)を兼ね備え、人とのコミュニケーションを実現するために様々なセンサも搭載されています。
商店街や駅などでこれから展開される様々なロボットサービスの実証実験向きの特徴を持っています。

オプションとして、家庭用ゲーム機で利用されている無線コントローラや、グリッパハンド、全方向移動機能(あらゆる方向に瞬時に動く機能)なども用意。操作性・拡張性にすぐれています。
※写真提供 ATR石黒浩特別研究室

 

付帯情報について

満車マーク
このマークがついている場合は、有料駐車場の満車が予想されますので、できるだけ公共交通機関でお越しください。
また、このマークがついている日以外でも、有料駐車場が満車となる場合がございます。これらの場合、劇場利用のお客様以外の駐車はお断りすることがございます。ご了承ください。
託児マーク
このマークがついている催事は、託児サービスを行います。
託児方法及び料金などについては、事前に主催者にお問い合わせください。
入場料 障がい者割引マーク
このマークがついている催事は、入場料が障がい者割引になります。
詳しくは、県立劇場にお問い合わせください。
チケット取り扱いマーク
このマークがついている催事は、チケット、整理券を県立劇場でも取り扱っております。
U25割引マーク
このマークがついている催事は、公演日に満26歳に満たないお客様の入場料が割引になります。
[最終更新日:2015年1月24日]