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館長室から

館長あいさつ

あの忌まわしい大地震からまる3年が過ぎ、4年目を迎える年になり、県民の皆さんも、震災の記憶を胸に新たな飛躍の年になって欲しいと願っていると思います。

全てのわざには時があります。悲しみ、悼み、そして頭を低れて故郷を思う時があれば、過去を振り返らず、槌音高く建設に励む時があります。まる3年は、ただ前を見て進むには余りにも短く、過去に囚われたままでいるには長い歳月と言えるかもしれません。幸いにして本年は、熊本県で女子ハンドボール世界選手権大会というビッグイベントが開催され、さらにラグビーワールドカップも一部、熊本で開催されることになります。これらのイベントに向けて劇場も県民参加の一翼を担い、熊本県の芸術や文化の振興にこれまで以上に精力を傾注していきたいと思います。

スポーツの世界的な祭典と芸術・文化の祭典とのコラボレーションは、県民の皆さんにとって、再び熊本が全県をあげて立ち上がり、前へ進む僥倖のような機会になるに違いありません。そのためにも、取り残されていく地域や住民に意を注ぎ、熊本県のどこに住んでいても、心踊り、体の芯から感動や躍動を感じる体験を共有して欲しいと願っています。劇場はそうした機会を遍く全県民に行き渡るよう尽力するミッションを担い、またそれを担っていく「人的資源」の育成と確保に努力してゆく所存です。同時に、劇場が「創造的復興」を実感する芸術・文化の「共通の広場」として、「オンリーワン」の、熊本ならではの劇場へと創造的な脱皮を遂げられるよう、館長として魯鈍に鞭打って励むつもりです。県民みなさんのご理解とご協力を切に願っています。

熊本県立劇場館長

2019年6月1日